いわないほうがいいかなあ

NSR250

15年車庫に眠り続けたNSR250(MC21)のレストアを始めた。純正部品が出ないので、しかたなく中古パーツをを漁ろうと、ネット多苦ションを覗いてびっくり!


クズ鉄が高価取引されていることにまず驚き、バイク屋ヅラしたくず鉄屋がのさばる○○オクの現状に呆れ、喧嘩腰口調で節操のない商品説明・販売ポリシー(とやら)に愕然!!


当たり障りなく言えば、このヒト(なんだろうな)達とは、住む世界・価値観が違いすぎる。取引しようにも・・・、住所なんて決して知られたくない。関わりたくない・・・。

以下は某オークションサイトでの出品記事。

「お急ぎの方やせっかちな方は入札を遠慮してください。ノークレーム、ノーリターンにてお願いします。 」
・・・・これはまだ救いがある方だな・・・。

「落札者から先に連絡先や決済方法のご連絡を下さい。1-郵便番号 2-電話番号 3-住所・・・・、1つでも記入漏れがありますと発送できません」
・・・・・・ナメてるのかと思う。

「支払い金額は・・・円です。計算できる方はお分かりと思いますが内訳を知りたい方はお申出ください。価格は、落札価格+消費税5%の合計金額でお願いします。オーダーフォームには税込になっておりますが、別途税金をお願い致します。」
・・・・・全くもって意味不明。

まだまだ動くバイクもバラバラに屠殺して、売りさばく。丸ごと売るより臓器(部品)ごとにバラして売る方が儲かるから。「走りたい」と叫ぶバイクを回して叩いて皆殺し。これも生活、これも生き様、誰にも文句は言わせない。「常識」なんて漢字からして読めないもん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NSR250R MC21

 

このMC21はN君なる知人が全損・廃車にしたものが、20年近くウチの車庫にねむっていて・・・
2010年の春に再生し終えたもの。

 

 

MC21
チャンバーは中古で入手したDogFightRacing製
本当にMC21用だったかは不明で
そのままではボルト位置も合わず
ちょっとしたカウルカットでは全く収まらない

 

 

ドッグファイトレーシングのチャンバー
チャンバーを板金の上、ステー溶接してカウルカットせずに収めた

 

 

NSR250R
カウル類は中国製格安ABS
加工なしでは装着できないのは当然

 

 

熱で割れたアンダーカウル
アンダーカウルはちょっと走るとあっさり割れた
純正部品のABSとは全く組成が違うようで、耐熱性・熱塑性がなく、あっさりとモロモロになる
グラスウール越しにチャンバーが当たる部分も熱変形せずにひび割れた

 

 

アルミ板でのカウル補修
極薄のアルミ板をリベット止して補修

 

 

アルミ板補修
外観はこんな感じ
チャンバーとのクリアランス確保のため、カウル後方を開き気味にした

 

 

MC21
中古で入手した青/ 白のタンクにR1用に調色したキャンディーブルーの残りを上塗り
ストライプ・マーク類は純正部品のシール

 

HRCユニット
新品のままずっとストックしてあったHRCのレーシングハーネスとSPユニット
当然灯火類やオイルポンプはキャンセルされる
灯火用ハーネスは自作すればいいが、いまさらSPレースするわけでもないので結局お蔵入り
ちなみにこのHRCユニットは苦肉の運輸省ダマシの品
素敵なBlackBoxの中では、何と・・・・
PGM3黒カプラーの橙/青が黒/白に結線されているだけ!

 

 

SPユニット加工
わざわざこんな配線加工をしてSPユニットをOEMハーネスに接続した人も多かったはず
(ハーネス側のカプラーをチョンぎって橙/青以外をそれぞれ接続する)

 

 

POSHのリミッター解除ユニット
こちらはPOSH製のリ解ユニット(2010現在も市販されている)
4つのカプラーもモールドされた本体もただの子供ダマシ
KISSなんかのユニットも同様
こいつらはHRC製SPユニット同様、何か特別な事をしているわけではない
POSHのものは黒/白配線には触れず、橙/青配線をちょん切って繋ぐが
HRCユニットとは+12VのIGN電源の取り出し場所が違うだけ
要は橙/青にIGN電源(+12)を供給すれば、PGM3はフルパワーの点火時期マップを読む
それにより、8500rpmからの点火時期が正常化
同時に速度リミッターも解除される

 

 

PGM3のリミッター解除
右矢印の黒/白配線に、左矢印あたり(下段)の橙/青のユニット側配線を三叉に結線
橙/青のハーネス側は結線せず、そのまま遊離させておく
これがHRC製SPユニット内での出来事

とてつもないプレミア価格のついた無鉛対応PGM3を入手すれば
無加工のOEMハーネスをそのまま接続しても”リ解”状態になるらしい
ただし、よりハイパワーなんてことは決してあり得ない
アブガス使用禁止に伴うデトネ対策のため
12000rpmで頭打ちになるようにRCバルブが動作し
高負荷域での点火時期がやや遅めになっているだけのようだ

 

 

エアクリーナーボックス加工
MC21はスタンダード状態だとMJ/SJ=128/38
OEMエアフィルターのままエアクリーナのBOXカバーだけ加工して
現状140/38
気温22℃だと、これでもやや濃い状態

ホンダは機能部品の強度限界を読んだ菲薄化の鬼なので
現在のセッティングから想定される出力ならば
まずエンジンは壊れない

ところで
HRCのレーシングハーネスにはオイルポンプソレノイド用のコネクターがない
従って、どんな方法にせよPGMにフルパワー側のマップを読ませると
OEMハーネスのカプラーが結線されている状態でも
O/PソレノイドはONにならず、7000rpm以下でのオイル吐出量が絞られることはない
アクセル開度の低い領域ではオイルの混合比が上昇する

 

 

HRCマニュアル
その昔のマニュアルを紐解けば
筑波のSP推奨セッティングがSJ42、MJ180/185
当然、シリンダー・ピストン・RCバルブ・キャブキットなど
HRCのフルキットを入れ、EXチャンバーを交換した状態での話である

SPキットはオイルポンプがキャンセルされること(混合)を前提としている
OEMハーネスを使って分離のままマトモにパワーを出すと
O/Pの吐出量が消費燃料に追いつかない

上述のようなセッティングのストリート仕様で
分離のまま高速道路なんかをひたすら全開で走ると、当然焼き付くことになる

 

 

 

 

HRCレクチファイアー
今回キャブ回りはMJ変更だけ
HRCレクチだけは一応組み込んだ

 

 

エンジンマウントのクラック
「どうしようか」と悩んだ末、溶接補修して使うことにしたエンジンマウントのクラック
NSRの場合、ケースを割る時にクランクのシールを痛めてしまう事が多い
"SPレースではケースを割ったらニュークランク"というのが相場だった

そんなこんなで、補修用のクランクケースは入手したものの
しばしこのまま使ってみることにした

 

 

ACTIVE製ステンメッシュホース
ブレーキ回りはキャリパー・マスターシリンダーともにOHしてストックのままで組んでみた
念入りにホーニングしたマスターシリンダーだが微妙な”引っかかり”がある
使っているうちに馴染む程度のものだが、ちょとコワい

で、M/CはYZF-R1から外した同径(14mm)のものを使用
ホース類もステンメッシュに変更した
このホース、ACTIVEのものなのだが、非常に良くできている
GALE SPEEDを自社制作し初めてからの、ACTIVEの品質管理はすばらしいと思う

以前は自分でホース切ってフィッティングを組んでいたが
コストを考えても、安心度からも、見た目も
ACTIVEのものを買った方が遥かに良い
オススメである