TS200R
このTS200Rはその昔フリマで、確か4ー5万円で購入。一時モタードに変身していたが・・・
再びオフ車として復活。外装とエアクリーナー以外は全くもってオリジナルに戻してみたのだが、4000-6000rpmあたりのパワーの谷が、どうにも気にいらない。ジェッティングを変更すれば、もう少し”マシ”にはなるのだろうが、思い切ってキャブを変更してみることにした。
TS向けのビッグキャブとしてはPWK35が定石らしく、たいして値段もはらない(数千円)。KEIHINのオリジナルを取り要せようとしたらなんと「納期不明」。こんな不人気キャブは海外やら国内卸やらから、まとめてオーダーが入った時だけまとめて生産するのだろう。「ラフ&ロード」さんちがキット販売しているものなら”即納”とのことだったので、やむなくそちらを購入。「TSにボルトオン!」が謳い文句で、インシュレーター側の外径を1mm切削して34mmにし、エアクリーナー側には削りだしのジョイントが圧入・接着されている。これをオリジナルのインシュレーターを無理矢理広げて、突っ込んで、「ボルトオン」するらしい。MJ125,128 / SJ42,45と大径のインシュレーターバンドがセットになって、お値段なんと二万円弱。
この無理矢理「突っ込む」てのは、フェミニストとしては?、どうもいただけない。セッティングの際のキャブの脱着だって面倒くさい。なのでインテークとリードバルブもまとめてSWAPしてしまうことにした。
まずはCR125用のインテークパイプ。年式違いの品番で上の画像の、どちらでも使用可能。
リードバルブもCR125用で、上記品番。ちなみに下の画像は左からNSR250(MC21)用のリードバルブ、TS200Rオリジナルのリードバルとオリジナルインテークパイプ。NSR250用リードを使った方が若干高回転域でのパワー感が良いようだが、低中速域での”ツキ”を求めて CR125用を使用。いずれを用いるにしてもリードバルブのストッパーがケースに当たるので、ストッパーを若干狭めに曲げる必要がある。
それから必要となるのが、同じくCR125用のG/K(画像下)。これも年式違いで互換性あり。
インシュレーターバンドと、バンド用のビスは下記品番。
装着完了したのが以下画像。スロットルワイヤーの突き出し量がPWKにはがやや長めだが、アジャスター伸び伸びの状態で、かろうじて無加工で装着できる。そのうちタイコ加工あるいはアダプター加工するつもり。パワーフィルターもどきを用いたセッティングは132(135)/45。MJはFCR/CRと共通の角大だが、SJには互換性がない。ちなみに自分の車両はSJ42だと、スロー系スクリュー全閉でないとアイドリングしない。自分はSJは「基礎噴射」と割り切ってるタチなので、アイドリングする最低番手45を選択した。
全域パワー感・アクセルの"ツキ" ともに別物で、4000rpmからのの谷は気にならなくなり、中速域はふた回りもトルクが太くなった。あたま打ちは10000rpm弱で、(あてにならない)メーター読みだと最高速も150km/hrを超えた。
キャブ大径化の成果に気を良くして、”ノリ”で買っちゃたのが社外のチャンバーとサイレンサー。RSVあたりのものが欲しかったのだが、既に新品は入手不可能。ヤフオクにのさばってる”くず屋”どもとは極力かかわりたくないので、新品で入手可能なPRO SKILL製のものを購入した。このステンチャンバー、手間を考えてたら6万円強っていうのは格安だと思う。余談になるが、もし仮に中国製格安チャンバーなんて出物があったとしても絶対買わない方がいい。切ったり、叩いたり、再溶接でもしない限り、無事に付く筈ない。
サイレンサーは内側から見るとこの通り。こちらの仕上げもまずまず。外側からは、自作のサドルバッグ用ガードのせいで残念ながら、まったく見えない・・・・。
排気音はガラリと変わってハイトーン。車体の身のこなしも随分と軽くなった。パワー感の変化はといえば、キャブほど効果的ではなかった。MJは135にした方がいいみたい。
そんな現状での燃費は、オン・オフ・市街地を折衷して走って15km/l程度。この状態でのオイル消費は概ね300km/l。つまりオイルポンプは20:1程度で吹いている。オイルを高速道路をカットンだり、舗装路をモタードっぽく走ると10km/lを切る。オイル消費も著しく、ガソリン給油二回につきオイル1缶(1L)を使い果たす始末。何度かO/Pの調節も試みたがオイル消費がベラボウであることには変わりなし。焼きつきを避けるため、マージンを見込んでの吐出量設定なのだろう。ガソリンタンク容量は口切り入れて9L。オイルタンク容量は1L。