XJR1300
今まで、たった一台、新車で買った、98年式XJR1300
よくよく考えてみるに、無免許の時からウン十年、免許を取ってからもウン十年、今日の今日まで、新車でオートバイを買ったのは、これ一台だけだ(3月にXT660Rが納車されて、それが新車2台めとなる)。購入当時はBOTだとかTOFなどのレースの絶頂期で、これに引っ張られて、いわゆるカスタムブームの火がついた。ペケジェイなんて、ノーマルのまま乗ってる奴なんていなかった。このXJRもサーキットに引っ張り出される度にモディファイされて、ボディーカラーも、シルバー(オリジナル)、キャンディーブルーを経て、このイエローに落ち着いた。
TOFなんかは、マシンに依存する部分が多く、ある意味全日本選手権以上に注目を集めたが、今にして思えば、走っているレーサーはやっぱり二戦級だった。実際のところ、この手のネイキッドなるジャパニーズ・バイクを、まともにサーキットを走れるように仕立て上げるってのは大変なことだったし、無理があった。ドラッグレースのスプリント版とでも言えば妥当だろうか。
このバイクなんか、当時を思えば、涙ものの後付けパーツ・オンパレードである。見る人が見れば、「アハハ」と笑いだしたくなると思う。もちろん、エンジンも一旦全パラにされて、完全に手が入っている。ただし、当時ハヤリのワイセコとかミハラ・スペシャルティものではなく、ヨシムラのビルトインピストンとST-1のカムとちょっと控えめ。それでもシャシダイに乗せると、サ○タで1400だか1500だかにしたバイクよりパワーがでていた。見ての通りFCR41を背負ってのことである。CBR900なんかと走っても、ストレートじゃこっちの方が速かった。
上は98年当時の画像。
今のフロント回りはY's Gearのものだが、この頃はYZF750SPからの流用。
ホイールは結局割れたり曲がったりしたハイポイント。
リヤブレーキは効き過ぎて危険なので、TZ用だったかのディスクを使って小径にするつもりだった。
ブレンボのフローティングキットをつけたらなんとか使えるようになったので、そのまま使ってきた。
加速し、止まり、曲がり、壊れない。現在でも、最高の乗り味で、ツーリング用バイクとしては、今でも一番のお気に入りである。