XS650E
本来はXS−1の部品取りとして購入されて10年間車庫に眠り続けていたバイクなのだが・・・
オドメーターは僅か数千キロをしめしていた。その昔、転倒を機に走られなくなってしまったオートバイのようだ。「もっと走りたい」という声が聞こえた。
だからXS−1Bと二台まとめて再生することにした。
エンジンに火が入った時、40年ぶりの世界におののきながら、XSは震えながら泣いていた。
春・夏・秋、新潟・北海道・東北と共に走り回った。
どんな時でも、心地よい鼓動を轟かせ、どんな風景の中でも、他のどんなオートバイより美しかった。