結構ハードにやっちゃったの

Z1

「カスタムしてなきゃZじゃない」みたいな時期があって、それに大型免許の教習化が拍車をかけた。試験場で限定解除する気力もなく、かといって無免許で乗り回す無謀さもない、軟弱な「自称ワルおやじ」どもが、こぞってZをアサリだし値をつりあげた。

当時、趣味が高じて、仲間内で始めてしまったチューニングショップにも、そんな「自称Z乗り」「自称カタナ乗り」が出入りするようになった。「現代のネイキッドよりよく走る」なんてキャッチフレーズで、カスタム雑誌の紙面も”Z1/Z2オンパレード”だった。

そんな次第で、Z系のチューニングというか、カスタムは避けて通れない道でもあった訳だけど・・・。今にしてみれば、周囲に対するつまらない意地もあったんだろうな、と少々反省している。

まあ、でも、これくらいやると、ノーマルのXJR1300よりは良く走る。

 

Z1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Z1

 

当時風にいえば「ふるかすたむ?」

 

Z1

 

当時のカスタム雑誌みたく、チューニング(なのか?)箇所を列挙するに・・・

TUNING CONTENTS OF THE ENGINE
PISTON :WISECOK1200Kit (1197cc)
CAM : WEB 287-260
VULVES : KPM In37.5 Ex31.0
VULVERSPRING : S&W(.425")
CLUTCH : APE-KIT
GENUIN PARTS CONCERNING TO CYLINDER HEAD : TAPPET(INNNER SIM), METALS, etc.
SMALL PARTS CONCERNING TO HEAD : CAM-CHAIN, IDLER, STUDBOLTS, MANUAL CAM-CHAIN TENSIONER, etc.

HEAD PROCESSING, PORTING, CHAMBER FINISHING, HEAD GRINDING etc.
CYLINDER BORING, NEW SLEEVES, CRANK CASE PROCESSING, etc.
CRANK SHAFT(KZ1000A2's) WEGHT PROCESSING, DYNAMO ROTOR PROCESSING, etc.
TRANSMISSION OVERHAUL with REVERSE DOC PROCESSING OF THE GEARS
SAND-BLASTING, BUFFING

BASE ENGINE : MK2's CYL.. HEAD, KZ1000A2's CRANK SHAFT, Z1's CYLINDER,
Z1's CRANK-CASE, KZ1000's TRANSMISSION

OIL-COOLER : MOCAL 19LOW FOR GSX-R1100 O/C, GOODREDGE FITTINGS and HOSES

CABURATOR : KEIHIN FCR39

WHEELS, TYRES

HI-POINT ALUM. WHEELS F350-17 R550-17, BS020 F120-60ZR17 R180/55ZR17
F. SUSPENSION : GENUINE FORKS OF YZF-750SP YAMAHA *Prolonged*
R. SUSPENSION : GENUINE SWING-ARM OF XJR1300 YAMAHA(POLISHED), OHLINS R. SHOCKS,
WORKS HIGHT-ADJ UNITS FOR XJR1300

F. BRAKE : PFM IRON FLOATING 320mm DISKS, GENINE 6POD CALIPPERS OF YZF-750SP,
AP's MASTER CYLINDER, PFC CARBON-METALIC PADS

R. BRAKE : PFM IRON 250mm DISK, GENINE 2POD CALIPPER OF XJR1300 YAMAHA

REAR-SET
GENUINE STEPS OF XJR1300 YAMAHA(MODIFICATED)

FLAME
16 POINTS WELDING ENFORCEMENT, URETHANE INJECTION
SAND-BLASTED AND REPAINTED

ELECTORONIC UNITS
DYNA2000 SYSTEM WITH DYNA-COILS, IC REGULATOR, NEW HARNESS
NEW ELECTRONIC TACH-METER, RESTORED MECHANICAL SPEED-METER

EXTERIOR
NEW PAINTING, GENUINE HEAD-LIGHT OF XJR1300 YAMAHA, NEW SEAT

EX-SYSTEM
K-Factory Ex-System

 

なんて案配である。ふうう・・・、書いてるだけで疲れる。

 

Z1

 

我田引水、自画自賛にすぎないかもしれないが、Zって、こんな風にいじられても、本当に立ち姿が美しい。

 

Z1

 

レイダウンに伴って溶接されるリアのアッパーマウントは、溶接しただけでは、どう考えても強度不足。昔のレーシングカーのサスなどでは、こうした場所は一本引きにするのが常。で、一本ものを旋盤で引いて、穴あけしたフレームに通した。スイングアームの垂れ角は一発では決まらないので、元々のアッパーマウント部(ロアにレイダウンキットを併用)とリヤショックのみでレイダウンする為の二通りのマウントを作成した。

XJR1300のスイングアーム流用ってのはZ系カスタムの定石なのだが、これも他と一緒じゃつまらないので、ピボット部はフレーム側も加工した。

あと、苦労したのは点火コイルのクーリング。リアのフェンダーレスキット全体を放熱版にして、無理矢理ダイナコイルを使っている。これでパンクが防げるかは不明だが、コイルの表面温度は大分下がった。それにしてもDYNAはよくパンクする。真夏にバンバン飛ぶ。これはプラグやハイテンションコードのレジスターに関わらない。遠出の際はいつも予備を抱えて走りにでる。こうした電装品は純正流用が一番である。で、なんでつかってるかって???。だって余ってるんだものコイル。火花強いし・・・・。

リヤショックマウント