2009夏の開陽台
(現状はこんなかんじです)

 

2009夏の開陽台


思うところあって、今年(2009年)の夏も開陽台に立ち寄ってみた。あいにくの天気とあって、盛夏(8月12日)なのに、キャンプサイトは閑散としていた。で、若いキャンパーは全くいなかったなあ。年代的には30-40代の人達ばかりだった。皆が一つのタープの下でストーブを囲んでいたので、「かつての開陽台に思い入れのある仲間たち」の集いかしらん、、、などと勝手に想像してみたりした。

 

 

開陽台売店

 

展望台の売店も様変わりしていて、入り口付近が土産物屋で、奥は都会的なファーストフードレストランとなっていた。"Caffe  kaiyoudai" なんて、『F』が二つも並んだ店名なのに、場にそぐわない「行者ニンニク」とかの土産物も売っていて、ひねくれ者は「ああ、とってもイタリアーンなのね」と心で悪態をついてみた。 

 

行者にんにく

 

件のカフェの窓際のカウンターに腰掛けて、ホットドッグもどきをほおばりながら、コーヒーを飲み干す。キャンプサイトを見渡す視界のこちら側、カウンターの上にはコルクボードが据え付けられていて、そこにはキュートでファンシーなメッセージが所狭しとピン留めされていた。まさしく時流、批判的な態度を取ったところでどうにもならないし、かといって許容できるわけもない。なんとも複雑な心境のせいか、喉ごし悪く、飲み、食い、早々に立ち去ることとした。

 

カフェにて

 

帰り際、駐車場から見上げると、新展望台が墓碑のように思えた。懐古、追憶、郷愁。それならばそれ、盆のたびに、墓参のつもりで訪ねればよい。「だた、すぐれぬ天気のせいさ」と、ひたすら言い聞かせながら、北19号を下り始めた。

 

 

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