目論見はむなしく散って

夢のような林道三昧・・・、なんて気持ちででかけたのはいいが・・・。

まあノッケからして間違っていた。

天気のすぐれない中、距離を稼ぐ移動が嫌で、F氏の好意に甘えて名古屋までトランポで送ってもらったこと。

途中で散ればいいや、なんて軽い気持ちでS嬢と同行したこと。

椎葉・諸塚あたりで、ゆっくり林道を走り回る日程的余裕なんてなかったこと。

最近ゴキブリみたいにわいてきたオヤジライダーの勢力や、ハーレー軍団のイベント魂を甘くみくびっていて、九四フェリーに乗れず、剣山を断念せざるを得なかったこと。

敢えて他のルートを採ってまで四国を目指す気力がなかったこと。

何よりも、納車されたばかりのXTの足回りの固さやエンジンの粘りのなさを甘くみていたこと。リヤのスプリングレートが12kg/mm以上あっては、ダートでは跳ねてしまってマトモに走れるわけないよな。悪路の下りでもあっさりエンスト。

ダートに入るとペースがすっかり落ち、楽しく走れないので、先を急ぐ気持ちも手伝って、ついつい舗装路を選択してしまった。

まあそれでも、ロードスポーツででかけるよりは遥かに良かった。なにより今年のGWのバイクの多さは異常だった。

幹線道路や道の駅、フェリーターミナルにはバイクがウジャウジャしていた。しかもオジさんばかりで20代までの若者は見かけない。長くオートバイに乗っているような手合いではなく、昨日今日リバイバルしたばかりといった風情のライダーばかりだ。

一方、観光名所や幹線道路を外れて、山深い林道に入れば、バイクになんて全く出会わなかった。現在オフ車は全くの不人気。これには救われた。

リバイバーやオヤジ初心者、ハーレー軍団にだって、話してみれば良い人や共感できる人もいるから、これらをひとくくりにして忌み嫌うのは間違っていることくらいわかっている。

でも、SAや道の駅で、なんだか皆が同じようなマップる指向で、背丈のそろった知性・感性で、ワサワサしているのを見ると、やはり素通りしたくなる。

数の問題ってやはり重要なんだろうな。自分は、”多数派”なんて言葉を聞いただけで吐き気がする。オヤジになってもバイクから離れられない”少数派”って、かつては皆カッコ良かったし、憧れたんだけどなあ・・・。

まあそんなこと絶対にないと思うが、かつてのランンクルブームやオフ車ブームの時みたいに、そのうち奴等がこぞって林道なんかに押し寄せ、荒らし回ったらどうしよう、なんて危惧してしまう。

マップルとかを見ていて、自宅近くの林道がコメント入りで紹介されているのを見たりすると、増々そんな杞憂（であって欲しい）にとらわれて、「余計なこと書くなミーハー！」と喚きちらしたくなる。

自分も含めて、林道目当てで九州までやってくる人がいるなんて、諸塚あたりに住む人にとっては、やっぱり迷惑なんだろうな・・・と反省したりもする。

故郷の山の林道やら農道やら、お気に入りの峠道では、”バッタの群れ”にも”キレた猛獣”にも、遭遇したくないよな、やっぱり。

REVANGERS 2010

一昨年以来、”GWには九州ツーリング”というのが癖になってしまった。納車になったばかりのXT660Rで宮崎・熊本あたりの林道を走り回り、四国へ抜けて剣山スーパー林道走破・・・などと目論んでいたのだが・・・ああ。

「今年のGWはひとりで西の方へツーリングしよう」と思っていたところ、四月中旬になってS嬢から九州ツーリングの誘いがあった。自分はオフ車（XT660は本当にオフ車なんだろうか？）で走るつもりだったし、S嬢は相変わらずハーレーに乗っているとのこと。同じ九州でも、それぞれに行きたい場所が違った。「まあ、取り敢えず志布志までは一緒に行って、天候次第で別れよう」てなところに話が落ち着いて、今年もGWの九州ゆきが決まった。

2009.04.28（水）　ー　29（木）

埼玉ー上信越道ー更埴JCTー長野自動車道ー岡谷JCTー中央自動車道ー小牧JCTー名神ー一宮IC
＊一宮までは、F氏のトランポにバイクごと同乗させてもらった。
一宮ICー名神ー米原JCTー彦根IC

2009.04.30（金）

彦根ICー名神ー豊中JCTー阪神11号ー市内ー般道ー阪神5号ー阪神4号ー南港南ICーかもめ埠頭（船中泊）

大阪南港かもめ埠頭
南港かもめ埠頭