彦根から埼玉・5月5日(月)編




昨日のコラムに書いたように、ホイールのクラックに悩まされながら、雨の中、下記のルートをたどって無事帰宅。

 

5月5日行程図
5月5日行程図(地図をクリックすると拡大画面が開きます)

 

 

重い荷物を積んだまま、「奥琵琶湖パークウエイ」を調子づいて飛ばしまくった報いか、単なる経年疲労か、

いずれにせよ、ホイールには下の画像のようにクラックが入ってしまったので、交換しなければならない。

あちこちチューニングしたきたせいで古さは感じないものの、

考えてみれば、自分のXJR1300は98年式で、購入後もう10年が経過している。

一つのものが壊れるということは、他の部分も疲労してきている証である。

このバイクはお気に入りなので、今後もロングツーリングの際はこいつのお世話になることが多いだろう。

ツーリング中にトラブルを抱えるものいやなので、転ばぬ先の杖で、各部のリフレッシュを図ることにした。


クラックの入ったホイール


ホイール交換

リアホイール

 

まず、前後ホイールはゲイルスピードに交換。理由は安いから。

あわせてドライブチェーンチェーンも新品に交換。

フロントフォーク・リヤショックは各部と減衰の確認のみ。

前後ブレーキパッドもまだ3000-4000kmはいけそう。

 

前後スプロケット

ドライブスプロケ

ドリブンスプロケはホイール専用品に交換する必要があったし、チェーンも新品になった。

ドライブスプロケは多少の摩耗を認めるのみでまだまだ使えたが、この際一緒に交換しておいた。

 

クラッチ

クラッチ

バーネット

自分のXJRはエンジンのチューニングにあわせて、いわゆるコンバージョンキットを組み込んである。

最近ややクラッチの滑り感が気になるようになっていたので、念のため分解点検。

スペアのバーネットも購入してあったのだが、各プレートとも摩耗も少なく問題なし。

滑り感は使用しているオイルのせいなのだろう。

 

クラッチレリース

クラッチプッシュレバー

クラッチプッシャーからは画像のようにオイル漏れが発生していて、分解すると水が侵入してさびていた。

オールシールを交換し、各部を研磨して補修。

 

ウインカーステーの補強

ウインカーステー

自分はツーリングの際、よく荷紐をウインカーステーに止めので、ウインカーが開いて「つり目」になってしまう。

今後のツーリングのことを考えて、ウインカーのステーを根元で補強した。

振動が直接伝わるので、バルブは切れやすくなるだろう。

 

電装関係

ハーネスの整理

ハーネス類を新品に交換。リレー類も入手可能な限りで新品交換。

IGコイルも新品交換したかったが、片側欠品だったので今回はそのまま。

イグナイターはもともと社外品で、予備を調達してある。

ピックアップセンサーとサイドスタンドスイッチも新品交換。

乱雑だった、跡づけのハーネス・リレー類も整理。

やり過ぎの感があるが、ツーリング中のくだらない電装トラブルだけは避けたい。

 

ハンドル周り

ハンドル周り

ちょっとごちゃごちゃしてしまったが、レー探・ナビ・ETCはとりあえず、こんな具合に収まった。

 

 

リフレッシュ完了

整備終了

その他、キャブ清掃、ヘッドガスケット交換(オイルのにじみ)、タペットクリアランス測定などを終えてリフレッシュ完了。

 

 

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  コラム

「レー探」のその後

 4/30のコラムに書いたように、FMトランスミッタ機能に惹かれて購入した「マルハマGPS9500」だが、実際に使用してみると、いろいろと気に入らない点ばかりがつのってきた。トランスミッタ機能に関わる問題点を列挙するに以下の通りである。

1)FMトランスミッタの出力が小さく、「ハンドル周り(本体) ー 胸ポケット(FMラジオ)」の距離でも、受信状態が安定せず、ホワイトノイズが気になる。内部を分解してFMトランスミッタのアンテナを延長してみたが、完全にノイズが気にならなくなるほどにはならない。

2)IGN電源をオフにして、GPS9500の電源が落ちた途端、(当然だが)FMラジオからは上述のホワイトノイズが結構やかましく響く。

3)小型のFMラジオ(ソニーやオーテクのもの数台を試した)の音声出力が小さく、風きり音の多いときには、音声ガイドが聞きづらい。

4)GPS9500には外部音声入力端子(ステレオ)がついていて、ここにMP3プレーヤーなどをつなげば、その音声を警告音とミックスしてトランスミッターで飛ばしてくれるのだが、この入力端子のインピーダンスマッチングが結構シビアで、使うMP3プレーヤーを選択する必要がある。マッチングのよいプレーヤーを使っても、FMの限界か、音声がコモる。

5)上述の音声入力端子にナビやMP3プレーヤーを接続して、これらの電源を車載バッテリーから供給すると、それぞれが干渉して、気になるノイズが発生する。これらノイズはバッテリー直で電源を供給し、間にノイズフィルターや安定化電源をはさんでも、まだ気になるレベルで発生する。

 

 

 ひさびさに電子工作オタクと化して、あれこれ試行錯誤の末にたどり着いたソリューションは以下の通り。

1)GPS9500のFMトランスミッター機能は捨てる。その代わりに不要なスピーカー出力からマッチングトランスを介して音声出力を得て、これをbluetooth(BT)ユニットで飛ばす(マッチングトランスとコンデンサーを介さないとBTユニットが干渉して、誤作動する)。


分解中のGPS9500

 

分解中

2)ナビ音声はナビ音声で別にペアリングしたBTユニットで送受信する。

3)これら2ペアのBTユニットの受信部からの音声出力と、MP3プレーヤー(ipod)からの音声出力を、電池で駆動する小型オペアンプ回路によってミキシングして出力する。オペアンプ部の電源は車両の電装から取るとノイズが残るので、完全にアイソレートさせる必要があった。単純なオペアンプ回路を用い、ポケットに収まるということを条件に、最善の出力特性を求めた。ミキシングアンプは、レー探・ナビ・MP3・無線の4入力対応とした。

オペアンプ

4)ヘルメットに内蔵するスピーカーは、いろいろ試した結果、P社の耳掛け型ヘッドホンを改造して用いることにした

 

ヘッドホン

 これらの対策に1ヶ月近くを費やし、ようやく満足できる結果が得られた。気分の悪いホワイトノイズも全くないし、こだわった音声も、ipodから直接出力するよりも自分好みとなった。夏のヨーロッパツーリングで2000km、初秋の北海道ツーリングで3000kmほど使用してみたがいたって快調。オペアンプも006P9Vのバッテリー1ヶで24時間以上駆動する。

「え、こんな時間を費やした工作をしなくても、DxTONAやSxgn HxuseからBT商品がでてるって・・・?」。まあ、高いお金を出して買ってみるといいよ、多分使い物にならないから。

 最後にGPS9500のレー探としての性能については以下の通り。

1)10.525Ghzに関しては、ちゃんと感知します。室蘭で1kmほど先に潜んでいたレーダーパトが瞬間だした電波にちゃんと反応しました。

2)「取り締まり注意」の警告ポイントが、まさしく取り締まり地点に設定されている様子。せめて1kmほど手前に設定して欲しい。関越高速などを走っていると、警告ポイントが多数近接してありすぎて、整理されていない様子。

3)消防無線の誤作動が頻発するので、オミットした。

4)無線を積んだトラック・ダンプの近くでは、必ず誤作動して、「取り締まり無線をキャッチしました」となる。北海道はもうずっと電監野放し状態で、違法無線を積んだダンプカーだらけである(なんとか取り締まりを強化して欲しい)。ダンプとすれ違う度、追い越す度にアラームが流れて気分が悪い。

5)レッカー無線だけは、比較的正確に拾ってました。

6)オービスポイントは、初秋の北海道ツーリングで遭遇したものすべてが登録されていました。